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伊邪那岐命(いざなぎのみこと)とは?どんな神様?逸話からご利益まで解説します。

「雷吐炉屋」さんに描いていただいた【伊邪那岐命】とっても神秘的で素敵です♡
「雷吐炉屋」 さんのHP 邂逅画廊 (google.com)

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)とは?

伊邪那岐命とは、この世界に初めての神が出現してから16番目に妻の伊邪那美命(いざなみのみこと)と共に現れた男の神様です。

神々によって日本国土を形造るように命じられ、天高原(神の国)より地上に降り立ち日本の国土をはじめ、河川、山野、食物などのあらゆる神々を生み出した、日本の国土を作られ日本の八百万(数えきれないほど多く)の神様をお生みになった神様なのです。

神社によって、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)や伊弉諾神(いざなぎのかみ)、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)など様々な呼び方があります。

伊邪那岐命の出生って?

世界の始まりにまず現れたのが別天神(ことあまつかみ)という5柱の神で、この神々は性別が無く姿形もはっきりしないのですが根元的な影響力を持つ神々です。

次に現れたのが神世七代(かみよななよ)という12柱の神で、12柱の神様の内、最初の2柱の神様は1柱で一代とし性別や姿形はありません。

それ以降に現れた神様は2柱の男女のペアで一代となります。

その最後に現れた神が伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)なのです。

伊邪那岐命はどんな神様なの?

伊邪那岐命の有名な伝説と言えば、国生み以外にもたくさんあります。

妻の伊邪那美命が火の神を出産した時に大やけどを負い亡くなってしまい、嘆き悲しんだ伊邪那岐命は黄泉の国(死者の国)へ伊邪那美命を連れ戻しに行きます。

伊邪那岐命は黄泉の国で扉を挟んで伊邪那美命と再開をすることが叶いますが、辺りは暗く伊邪那美命の姿は見えません。

伊邪那岐命伊邪那美命に一緒に帰ろうと言うのですが、伊邪那美命は黄泉の国の食べ物を食べてしまい黄泉の国の住人となってしまったので帰れないと断ります。

ですが、伊邪那美命はやはり伊邪那岐命と一緒にいたいと思い、黄泉の国の神々へお願いしに行くので、帰ってくるまで決してこの扉を開けて自分の姿を見ないように言います。

しかし、いつまでたっても伊邪那美命が帰ってこないため、伊邪那岐命は扉を開けてしまいます。

そこで腐敗してウジ虫が体中にわき、へびの姿をした雷神がまとわり付いている伊邪那美命を見てしまい、伊邪那岐命は逃げ出します。

伊邪那美命は約束を破られ姿を見られた事を怒り、黄泉の国の鬼や雷神に伊邪那岐命を追いかけさせます。

なかなか伊邪那岐命を捕まえる事が出来ないので、最後に伊邪那美命が追って来たのですが、伊邪那岐命は黄泉の国と地上との境である黄泉比良坂(よもつひらさか)を千引きの岩とされる大岩で塞ぎ、何とか逃げ切りました。

岩の向こうから伊邪那美命が「お前の国の人間を1日1000人殺してやる」と言うと、伊邪那岐命は「それならば私はこの国に1500もの産屋を建てましょう(命を誕生させましょう)」と言います。

この事により人々に寿命が出来たと言われています。

伊邪那岐命の御利益とは?

伊邪那美命と協力し、日本という国や八百万の神々を産み出した伊邪那岐命

夫婦円満や子孫繁栄、黄泉の国から生還できたことから長寿繁栄や運気上昇、厄除けのご利益があるとされています。

夫婦円満
子孫繁栄
縁結び
長寿繁栄
出世開運
運気上昇
無病息災
病気平癒
厄除け

伊邪那岐命を祀る神社ってどこにあるの?

伊邪那岐命天照大御神(あまてらすおおみかみ)と 建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと) 、月読命(つくよみのみこと)の三貴子(みはしらのうずのみこ・さんきし)を生み、それぞれの神に高天原(天の国)・夜之食国(夜の国)・海原(海の国)を治めさせ、幽宮(かくりのみや)という宮殿を建てて隠居します。

この幽宮を建てた場所が古事記では「淡海(おうみ)の多賀」、日本書紀では「淡路之州(あわじのしま)」と表記されており、兵庫県淡路市多賀にある「伊弉諾神宮」伊邪那岐命が隠居をした地として、有名な神社となります。

通常の神社は神様の御神霊をおまつりしているのに対し、「伊弉諾神宮」伊邪那岐命の神宅跡に構築された神陵を中心とする祭祀の聖地に建ち、神様そのものをお祀りしているのです。

また、滋賀県犬上郡多賀町にある「多賀神社」伊邪那岐命を祀る神社として有名で、「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」「お伊勢七度熊野へ三度 お多賀さまへは月参り」との俗謡もあり、ここに見る「お多賀の子」とは、伊勢神宮祭神である天照大御神が伊邪那岐命伊邪那美命両神の御子であることにより、延命長寿・縁結び・厄除けを祈願する人が多く参拝しています。

伊邪那岐命は生命(いのち)の親神様

日本の国土を作られ日本の八百万(数えきれないほど多く)の神様をお生みになった伊邪那岐命は生命(いのち)の親神様と言えるのではないでしょうか。

伊邪那岐命伊邪那美命と一緒に祀られている事が多く、多くの神社で祀られていますのでぜひお参りしてみて下さい。